>ランプの廃人さん


>記事を読んだ限りで判断しますと、
>1、物語のテーマがヒロイック
>2、女性キャラの個人目的も当初はヒロイックなもの
>3、それが作中において恋愛する(ここで格を落とす可能性が発生)
>4、その人物の中で「当初の目的<恋愛(個人の幸福)」となる
>となると魅力が無くなる、という話ですよね?
>ヒロイック=大局的な目的、と言い換えてもいいでしょうか。


そう、そうなんですよ!! 凄く的確にまとめていただいたと思います。



>物語の主題・女性キャラの目的が最初から恋愛や個人の幸福の場合、この記事の話は当てはまらないでしょう。


ですね。そういう物語・女性キャラは今回の対象にしていません。私は、「星の瞳のシルエット」の沢渡香澄が大好きですし。


>ヒロイックな人物が凡人と同じ所に降りてきちゃって残念、と言う事だと思いますので。
攻殻の少佐や十二国記の景子は格も魅力も失いませんけど、格を落とす可能性のある3、
>を行ってません。


そうなんです。
十二国記攻殻も最初の一冊しか読んでない私なので例については、きっちりと即答できないのが歯痒いですが。



>鉄腕ガール、という終戦直後の女子プロ野球を描いた漫画はご存知でしょうか。
>それの主人公の加納トメなんかはどう映るか、ちょっと興味があります。


 存在は知ってましたが未読でしたので、早速9巻まで入手してみました。思ったより長いので、とりあえず1巻だけ読んでみました。作者は「地雷震」の人だったのですね。「地雷震」はアフタヌーン連載時にちょこちょこと読んでいました。

 加納トメは確かにかっこいいかも。しかも、特徴的なかっこよさである、というのも条件を満たしている、と思います。
 かわぐちかいじ風のキャラの中に一人だけ樹なつみ風のキャラが混じってたらそりゃ目立つよ(笑)、という外見も印象的なのですが(もちろんタッチは高橋ツトムさん独特のもので十分な親和性は確保されてます)、演出的にも、大ゴマや、変則のアングルなど、トメの個性が目立つように描かれていて面白い。

 で、物語の主題は、1巻を見る限り、ステロタイプな男性社会において、個性の強く能力のある女性が、どう自己実現を行うのか、というところのようですね。
 その自己実現が、「恋愛」ではなく「女子野球」ということで、上記1、2の条件を満たしていますね。
 実際、トメの行く末には興味をひかれています。
 彼女については、じっくり読んでみて改めてコメントさせていただこうと思っています。



>余談ですけど、ヒロイックな物語で「恋をしたから成長する・格が上がる」キャラっていませんよね…
>上記のキャラは「恋によって格を引きずり落とされる事が無い」キャラですし…


 やはり、恋愛とは別に主題を持った作品において、恋愛をからめて成長・格が上がるってのは脚本的に難しいのでしょうかね。
  私としては、「パンプキン・シザーズ」のアリス・マルヴィン少尉は、そういう意味でイイ線行っていると思います。彼女の伍長への思いは未だ恋愛とは呼べないかもしれませんが、それに類する感情だと思っています。
 個人的に少尉は大好きです。