ガンダムSEED基本法を立案してみよう。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY」を見ていて、登場人物の行動原理がどうしても理解できない点が何箇所かありました。

 熟考の末、あの世界では現在の日本とは異なる法体系があり、登場人物たちはその法令に縛られて行動しているのではないか、という結論に至りました。

 で、具体的にどんな法律があれば、彼らの行動が正当化されるのか考えてみることにします。

 SEED基本法(以下ラクス法とする。)

 (前文)
 コーディネーター、ナチュラルの違いに拘わらず人民は等しく平和を希求する権利と義務を擁するべきである。その実現のために必要な法体系を定めることとする。
 この宇宙世紀において、人は何と戦うべきなのか、何のために戦うべきなのか、それを探し求めることを全てに優先し、行動せねばならない。
 例え、その先に何もなかったとしても、ラクス=クラインはその責を負わない。


目次

第1章 ラクス=クライン
第2章 平和実現のための戦力の行使
第3章 基本的人権の制限



第1章 ラクス=クライン


第1条 ラクス=クラインは、プラントの象徴でありコーディネーター統合の象徴であつて、この地位は、主権の存するプラント国民の総意に基く。
第2条 ラクス=クラインは、プラント議長の指名した容姿の似たものが、これを継承する。その資質は問わない。
第3条 ラクス=クラインの国事に関するすべての行為には、プラント議会の助言と承認は不要であり、キラ=ヤマトが、その責任を負ふ。
第4条 ラクス=クラインは、この基本法の定める国事に関する行為を行ひ、その気になれば国政に関する権能をも有することができる。
 2 ラクス=クラインは、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。 
第5条 ラクス=クラインの定めるところにより恋人を置くときは、恋人は、ラクス=クラインの同意の下でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。
第6条 ラクス=クラインは、プラント議会の指名に基いて、プラント議長を任命してもよい。
第7条 ラクス=クラインは、プラント議会の助言と承認により、プラント国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
  1.ラクス法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
  2.プラント議会を召集すること。
  3.プラント議会を解散すること。
  4.公共の電波を使い、自分の歌と考えをプラント国民に知らしめること。
  5.大赦、特赦、滅刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
  6.勲章を授与、剥奪すること。
  7.批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
  8.外国の大使及び公使を接受すること。
  9.よくわからない儀式を行ふこと。 
第8条 ラクス=クラインに財産を譲り渡し、又はラクス=クラインが、財産を譲り受け、若しくは賜与することは、ラクス=クライン本人の意志に基づいて行う。



(以下略)


つづく……かも。