雷句誠「アオソラ」〜月マガ10月号〜


 オレもお前のように生きる。


 一生かけて手に入れるカッコよさだ。



 ありがとう。



 ヒデが友達で良かった。



           〜時乃 アオ〜


 それはたぶん夢。


 それはきっと幻。


 だけど僕らは追いかけた。


 見えないかげ。
 聞こえることのないさけび。


 だけど僕らは追い求めた。


 大切なもの


 まばゆいひかり


 運命。


 薄汚れた、取るに足らないちっぽけなものを


 僕らは必死に追いかけた。


 ひとは嗤うだろう。


 目を覚ませよ


 ひとは嘲るだろう。


 それが何になるんだ


 ひとは諭すだろう。


 やるべきことが他にあるだろう


 だけど、僕らは、他の生き方は出来なかった。

 多分ほかの誰にも理解してもらえることはないだろう。


 でも僕は、そんな自分を誇らしく思う。


 ぼくは僕に生まれてよかった。





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