私はS.A.C.(スタコン)

スタンドアローンコンプレックス

と言っても今回は攻殻機動隊とは関係なくって、私の好みについての話。

 この間の海燕さんとのスカイプで明確に再認識したんですけど、私は基本的に単体の女の子に惹かれるんですよね。

 だいぶ以前に伊澄さんのどこに惹かれるか、という話を書いた時に、「消極的唯我独尊または消極的傍若無人」という言い方をしたんだけれど、それがシンプルかつ的確に私の好みについて表現しているのかもしれない、と再認識したわけです。

以前の記事

http://kande-takuma.jugem.jp/?eid=400

ハヤテのごとく! 2 (少年サンデーコミックス)

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 共依存関係については基本的にプラスの感情を持たないんですよね。無関心というか。だから百合萌えについては、いちいち具体的に説明を受けて理論的に解釈する、という工程を経ないと認識できなかったりするのですよ。


 単体で藻掻き続ける心にどうしようもなく惹かれるのです。「ひぐらし」の詩音であり、「コードギアス」のユフィですよね。ルルーシュもそう。
 「げんしけん」の女の子たちにしても彼氏が出来、それに自然に依存してしまうと全く興味を失ってしまうのですが、それ以前の彼女たちの在り方は興味深いと感じていました。
 「げんしけん」でいうと春日部さんには最初から全く興味なく、大野さん、荻上さんは登場時に興味を持つものの、途中で評価が急激に下がることになる。
 彼女たちというキャラを評価する際に、スタンドアローンであることによって表現される魂のいびつさにこそ興味をそそられていた、ということなのですよね。


 そして何よりも、その魂のいびつさに敗北してしまわず、最期まで抗い続ける。その姿勢こそが美しいと感じるのですよ。


 詩音やユフィに心を惹かれるのはまさにそこ、なのですよね。お嬢様的物腰とかは二の次の要素であって。鮮血に彩られた宿命への抗いこそに、たまらないシンパシーを感じます。

 彼女たちもまた、「SWANSONG」の司と同様、「どうにもならないものそれ自体」に抗った。運命、あるいは神そのものに対して抗い続けたのです。


詩音(「ひぐらしのなく頃に」より)




ユーフェミア・リ・ブリタニア(「コードギアス 反逆のルルーシュ」より)


げんしけん(4) (アフタヌーンKC)

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げんしけん(6) (アフタヌーンKC)

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 それに比較すると、草薙少佐は完成しすぎているように見えます。まぁ、彼女については別の観点で評価出来る部分は多いのだけれど。

 単体で完結、完成しきった(ように見える)人格に対しても、結果として私は大きな関心を持たないんですよね。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 1 [DVD]

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 で、そういう風な、私の好みに関する性癖をSTAND ALONE COMPLEXと呼んでみたらどうだろうと、最近考えている次第。

 略称スタコン。他にも同好の士の方っていないですかね……。

 なかなかいないだろうな、きっと……。